別離(朝)

バイバイ、夢の人たち、
私の呼吸器は舟のように傾いでいる、
稀に対応する機首があっても、
理性だけが切れ切れに垂直で、

歴程に鳴る日ずく毎、
夢に似し、且つはまた、
柔軟な寝息に、
箱舟の薹が立つ、囲炉裏の色に、

バイバイ、聞こえない舍密たち、
喉奥で故郷が鳴る、
昼顔の色に、青色に、
気管は透る、薄明の音、

秧鶏の色は、策分は、
定期の果てに、揺りませぬ、

バイバイ、バイバイ、雨傘の音、
腕をくぐりて、お休みなされ……

(刹那の系累、
 青く、青く、枝垂れ行く……)